11月16日、横浜地裁で裁判員裁判で初めての死刑判決が出ました。また、25日には仙台地裁で少年に死刑判決が言い渡されています。
くじで偶然に選ばれて裁判員になった市民が悩み抜いて出した結論が「死刑」
昨年5月に始まった裁判員制度で、市民が入ることで死刑に傾きやすくなるという見方と、死刑をためらうのではという見解があり、この2件だけで今後の傾向は断定はできませんが、少なくとも日本に死刑がある以上、誰もが裁判員になったとしたら避けては通れない道であることは確かです。
この2件とも判決で「犯行の残虐さや被害の結果からすれば責任は重大。被告の反省や、更生の余地などを考慮しても極刑を回避すべきでない」と結論づけています。
今回は2被告とも起訴事実を認めていて、死刑か無期懲役かの量刑だけが争点になっていますが、今後は被告が無罪を主張する裁判員裁判も行われます。
起訴事実を否認しているが、証拠物件等からはどうみても犯人に相違ない。
このときの検察の死刑の求刑にどう判断したらいいのか、裁判員になっていなくても悩まずにはいられません。
土井真一・京都大教授は「これまでは『自分は嫌だが、誰かが判断するならいい』という議論が多かった。裁判員が実際に判断することで、死刑が刑罰として適切なのか、今でも日本に必要なのかを社会全体で考えることにもつながる。制度を維持するなら、私たち一人ひとりが責任を持って向き合う必要がある」と指摘しています。
横浜地裁では裁判長が「重大な結論となった。裁判所としては控訴を勧めたい」と異例の説論で締めくくっています。
いろいろ波紋を呼んでいますが、「被告が控訴せず死刑が執行されたとしたら、裁判員は一生悩み抜く」そのことも考慮されたと思います。(11月30日控訴したとの報道がありました)
以前、長男と「裁判員に選ばれたら絶対に辞退はしない。できるなら希望してでも裁判員になりたい」と話したことがあります。
いまもその気持ちに変わりはありませんが、その場に立ったとき冷静な判断がくだせるのか不安がないといえば嘘になります。

2010年12月01日

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